イスラエルのラファ攻撃で停戦協議が「中断」 米当局者

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ガザ地区のラファからイスラエル軍の攻撃によって立ち上る煙/AFP/Getty Images

ガザ地区のラファからイスラエル軍の攻撃によって立ち上る煙/AFP/Getty Images

(CNN) イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで軍事作戦を強化している中、停戦と人質解放をめぐる協議が「中断」していることがわかった。米当局者2人がCNNに明らかにした。

エジプトの首都カイロでここ数日行われてきた協議は、イスラム組織ハマスとイスラエルの代表団、そして米中央情報局(CIA)のバーンズ長官がエジプトを離れ、ほぼ決裂した。バーンズ氏は先週、イスラエルとハマスの要求の溝を埋めようとエジプトやカタールを訪問し話し合いを重ねていた。

カタール、エジプト、米国の交渉担当者らは協議を続ける。

米当局者らは今週初め、停戦と人質解放の協議の進展について楽観的な見方を示していたが、一転したようだ。

米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報担当調整官は9日、バーンズ氏が2者の間に残っていた溝は埋まると考えてカイロでの協議に臨んだと明らかにした。

カービー氏は「明らかに溝は埋まっていない」としながらも「望みは捨てていない。前進する道があるとまだ信じているが、双方の指導力が必要だ」などと指摘した。

協議中断の原因となったイスラエル軍の軍事作戦については、米国がイスラエルに圧力をさらにかける事態にもつながっている。バイデン米大統領は8日、イスラエルがラファで大規模な軍事作戦を展開するのであれば、同国への武器供与を一部停止するとCNNに言明した。

米当局者らは引き続き、イスラエルがラファで限定的な作戦を展開していると考えている。

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