人道物資のトラック、ガザに入れず 国連が警鐘

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ガザ入りに備え待機する物資を積んだトラック/Ali Moustafa/Getty Images

ガザ入りに備え待機する物資を積んだトラック/Ali Moustafa/Getty Images

(CNN) 国連のデュジャリック報道官は8日、主要な検問所を通過してパレスチナ自治区ガザ地区に人道支援物資を搬入することができず、問題が深刻化していると述べた。

デュジャリック氏は、人道支援を維持するためには、燃料を含む物資の供給が不可欠であると強調した。状況は緊急であり、主要な医療施設が利用できなくなったり、運営できなくなったりする危険性があると述べた。

一方、プラネット・ラボの新たな衛星画像によると、イスラエル国防軍(IDF)のガザ地区南部ラファでの作戦は空爆からブルドーザーによる破壊を含む地上作戦へと拡大している。

目撃者らによると、ガザでのイスラエル軍の空爆により、子どもを含む少なくとも8人が死亡した。アル・ダラジ地区では、イスラエル軍から事前の警告なく4階建ての建物に空爆が行われたという。

オースティン米国防長官は、避難している民間人に対する計画なしにラファで地上作戦が行われる可能性があることから、米国がイスラエルへの威力の強い弾薬の輸送を一時停止していることを認めた。

ガザの保健省は、医療チームがガザ市のシファ病院の敷地で3カ所目となる集団埋葬地を新たに見つけ、遺体49体を収容したと発表した。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の上級職員がCNNに語ったところによると、イスラエルの避難命令により、この48時間でおよそ5万人がラファを離れた。同職員は、住民らが南部ハンユニスに避難していくのを目にしたといい、ハンユニス近郊のマワシにある拡張された人道支援地域に行く人もいれば、中部デイルアルバラに逃れた人もいるという。

ラファ東部最大のアブ・ユセフ・アル・ナジャール病院は、ラファ中心部の仮設施設に移転した。

イスラエル当局は8日、ガザ南部とイスラエルの境界にあるケレムシャローム検問所が再開し、人道物資の搬入が可能になったと発表した。しかし、ガザの検問当局によると、援助物資を運ぶトラックはガザに入ってきていない。

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