米下院、ジョンソン議長の解任動議案を否決

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米下院での採決により、ジョンソン議長(中央)の解任動議が退けられた/Allision Bailey/Middle East Images/AFP/Getty Images via CNN Newsource

米下院での採決により、ジョンソン議長(中央)の解任動議が退けられた/Allision Bailey/Middle East Images/AFP/Getty Images via CNN Newsource

ワシントン(CNN) 米下院は8日夜、ジョンソン下院議長(共和党)の解任動議案を巡って採決を行い、動議の審議を棚上げする決定を下した。共和党のマージョリー・テイラー・グリーン議員が進めていたジョンソン氏解任に向けての取り組みは挫折した形だ。

採決の結果は審議棚上げへの賛成が359票、反対が43票だった。共和党議員11人が反対に回った。

グリーン議員による今回の解任動議案が否決されたことで、ジョンソン氏にとってこれまで直面した中で最も深刻な危機は終わりを告げた。解任の回避は、民主党議員の協力によって実現した。

この結果を受けてジョンソン氏は他の問題に着手する機会を得ることになるが、共和党が僅差(きんさ)で多数派を維持する下院の運営は民主党の支援を通して行われる。それは共和党右派からの批判を一段と高める恐れがある。

ジョンソン氏は採決後、記者団の質問に短く答え、自身に対するグリーン氏の取り組みは「誤った方向に導かれたもの」だとの認識を表明した。一方で自らの指導力への信頼を示した同僚議員には感謝の言葉を述べた。

グリーン氏は数週間にわたり、ジョンソン氏の信任に異議を唱える採決の実施をちらつかせていた。こうした動きは、下院共和党の間に深刻な分断を生んだ。

ジョンソン氏は昨年、保守強硬派による投票でマッカーシー前下院議長が解任されたのを受け、後任に選出されていた。

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